贅沢な平日のスキー
昨日の出来事です。今回も小説風にしてみました。
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祐一にとっては2年ぶりのスキーだった。
目的地は六甲山人工スキー場。
「人工スキー場」という名前だが、自然の雪が不十分な時に、人工雪で補い、シーズン中はいつでもスキーが可能という意味での「人工」である。六甲の自然に囲まれた、なかなか良いスキー場である。
祐一の住むH市から車で1時間半。
今回は、スキーはレンタルで、ウエア―だけデイパッグに詰め、愛車のミニに乗り込む。
天気は上々だ。途中で友人を拾い、高速を走る。
久しぶりのゲレンデに立つと、祐一は少し緊張した。同時に、眼下に広がるゲレンデの白さと、
遠くに霞んで見える神戸の街に気持ちが高揚する。
程よく圧雪されたゲレンデは、まったくストレスを感じさせない。スキーの板が気持ちよく滑り、曲がり、膝が安定したスプリングのように雪の抵抗を吸収する。
祐一は、ゲレンデにはね返る無数の光の粒さえ楽しんだ。
たちまちリフト乗り場に到着し、ふと空を見上げると、真っ青な空が六甲のゲレンデを包み込んでいた。祐一は、サングラスを外し、リフトに乗り込む。滑っているときには感じなかった足の痛みを初めて感じた。
「足が痛くてまいったよ!!」
友人がぼやく。
「休憩しようか?」
祐一は少し不満だったが、友人に合わせることにした。
ほとんど客の居ない、平日のゆったりしたレストラン。ビールを飲みながら友人と冗談を交わす。
大きな窓から、真っ白なゲレンデを、蛇行した列を作って滑る小学生達が見える。
祐一は、昼前のゆったりしたひと時を楽しんだ。(了)
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というような、ちょっとだけ贅沢なひと時を過ごしました。リフトは2本。ゲレンデは三つの小さなスキー場で、物足りないのですが、足慣らしにはちょうど良いスキー場でした。
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コメント
モーツァルトさん
前回に引き続き、
作家モーツァルトさんの世界に引き込まれてしまいました。さすがですね。
青空のもと、スキーを楽しむだなんて、
最高の贅沢ですね。
しかもビール付!
羨ましいですよ。
投稿: くるたんパパ | 2010年1月29日 (金) 21時10分
くるたんパパさん
お天気が良くて、最高のスキー日和りでした。やっぱりスキーは良いですね。
しかも、平日に行けるなんて、ありがたいことです。平日はリフト一日券も半額でリーズナブルです。
スキー板と靴を買おうかな、なんて密かに思っています。レンタルだと2800円もします。ただ、何回行けるかが問題です。
投稿: モーツアルト | 2010年1月29日 (金) 23時11分
おはようございます!
うわぁ~~~!!!
スキー場!
なんだか私にとっては・・・
懐かしい映像・・・
のような気もします。
今シーズンに・・・
スキー復活と書きましたが
整形外科の先生に・・・
スキーはねぇ・・・やめましょう・・・
と言われてしまったみやです^^;
みやのぶんまで楽しんで~^^
投稿: みや | 2010年1月30日 (土) 10時08分
みやさん
>整形外科の先生に・・・
スキーはねぇ・・・やめましょう・・・
無理はしない方が良いです。僕も久しぶりに滑ったら、足や腰、膝などに相当負担がかかりました。
でも、ゲレンデやレストランなど、あのスキー場独特の雰囲気がいいですね。
投稿: モーツアルト | 2010年1月31日 (日) 16時51分