すっかり秋も終わりになってしまいました。それにしても、飛行機は怖い!!
もうそろそろ秋だな―なんて思っていたら、いつの間にか木々の葉も淋しくなりました。
緑や赤が少なくなり、くすんだ黄土色に浸食されそうになっています。
そんな日の夕方、とある地方から大阪に帰るプロペラ機に乗りました。
「夕暮れ時は淋しそう」というN.S.Pの懐かしい歌が聞こえてきそうな夕暮れでした。
あいにくの雨で、出発が大巾に遅れました。しかも、途中からすごく揺れ、さらにはエレベーターのように急下降したりしてとても平静な気持ちで乗っていることが出来ませんでした。
飛行機は「もうダメだ!!次の駅で降りよう!!」ということが出来ないので、困ります。一度乗ったら何があっても運命共同体に参加せざるを得ないのです。
やっと、「ただいまから着陸態勢に入ります。電子機器……」のアナウンス。少しホッとしました。
しかし、いつまで経っても、街の灯りが見えてこないのです。いつもよりかなり時間が経っているのです。でも、まったく見えません。
僕はすごく不安になり「車輪の故障で出ないのかな?」などと思い、窓におでこを当てるようにして外を見ましたが、さすがにそこは見えません。僕の二つ前の人も僕と同じ事をしていました。それを見て、僕の不安はさらにかき立てられました。
何だか、他の人もざわついているようです。それでも急変を告げるアナウンスはありません。
僕の背中を冷たい汗が流れ出したその時
ホントに急に、眼下に大阪の灯りが見えてきました。
背中の汗が急に蒸発し、心の底から安堵しました。大阪の夜景がこのときほど愛おしく見えたことはありませんでした。
僕は、何度も神様に感謝しました。
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コメント
プロペラ機は恐いですよね
もしかして、ボンバルディアですか?
恐いけど、一度は乗ってみたい飛行機です
ご無事で何よりです
投稿: くるたんパパ | 2011年11月25日 (金) 19時07分
くるたんパパさん
そうです。あの有名な?ボンバルディアです。車輪が出なくなったのでは、などと思ったのも以前の事故のことが頭にあったからだと思います。もちろん、天気が悪かったことが原因なのですが、もともと飛行機が苦手な僕には、嫌な機種でした。
それ以前の便はすべて満席で、空席のある一番早い便がこれだったものですから仕方なく乗りました。
出来れば、新幹線が良いのですが、時間と、体の疲労のことを考えると飛行機になってしまいます。
投稿: モーツアルト | 2011年11月26日 (土) 17時09分