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2011年12月30日 (金)

Book Review No.1

くるたんパパさんの真似をして書いてみました。

と言っても、これは連載の始まりではありません。気まぐれで、時々書いたりしたいと思います。

第一回目の本は「6枚の壁新聞」角川ssc新書2011.7月です。

6枚の壁新聞 石巻日日新聞・東日本大震災後7日間の記録  角川SSC新書 (角川SSC新書 130)

この本は今年の3.11の震災で大きな被害を受けた石巻にある小さな地方新聞社の取り組みを綴ったノンフィクションです。

「石巻日日(ひび)新聞」という新聞社はたまたま津波の被害を逃れはしたものの、地震による停電のためパソコンも印刷機も、もちろん使えなくなり、通常の新聞発行は出来なくなりました。それでも、何とか新聞を発行して、地域の人々に情報を伝えたいと考えました。

新聞を発行するための基本的な道具はまったく使えないわけですから、どうしたと思いますか?

そうなんです。紙とペンがあれば新聞は発行できると考えたのです。つまり壁新聞ですよね。

新聞用のロール紙を切って、それにサインペンで直接書いて、避難所やコンビニに貼るという壁新聞です。

記者達が自転車や歩いて取材した記事の中から、重要な情報を優先して1枚の壁新聞を仕上げます。それを何枚か手書きでコピーをして、貼りに行く。こんな作業を、電気が通じるまでの六日間続けました。

この石巻日日新聞の、ジャーナリズムの最も根源的な取り組みに驚き、感動しました。

この壁新聞は、アメリカ・ワシントンの新聞博物館(ニュージアム)に永久展示されることになったそうです。

「市民の生命と財産を守るために、必要な情報を提供する」というジャーナリズムの最も基本的な役割を、震災時の困難な状況の中でやり通した、この新聞社の社長始め、スタッフたちのジャーナリスト魂に敬意を表します。

メディアが伝えるべき情報の意味を、改めて考えさせてくれる一冊でした。もし、機会があれば是非、一度読んでみてください。

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コメント

なるほど、原点ですね。
なかなかできることではありませんね。

現実はこれが精一杯だったのでしょうね。
ノンフィクションに優るものはないですね。

投稿: くるたんパパ | 2011年12月30日 (金) 17時08分

大変なさなか、誰かの為に必死に動くって、
なかなか的確にはできないのに、
素晴らしい行動力ですよね。凄いと思いました。
私自身、被災はしていませんが、
こんなに日常のありがたさを感じた年は、ありません。
来年は、良いことがたくさん訪れる年になってもらいたいものです。
では、今年もいろいろありがとうございました。
これからもブログを楽しみにしています。
よいお年をお迎えください。

投稿: りえ | 2011年12月31日 (土) 22時20分

くるたんパパさん
明けましておめでとうございます。
今年もこのブログよろしくお願いします。
お互いにいい年であると良いですね。

投稿: モーツアルト | 2012年1月 1日 (日) 00時19分

りえさん
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

石巻日日新聞の社長の話を直に聞きました。
やっぱりすごいなって思いました。
去年は災害の多い年でした。1日も早い復興を心から祈っています。

投稿: モーツアルト | 2012年1月 1日 (日) 00時24分

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