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2013年6月

2013年6月30日 (日)

体重についての考察?

毎日体重を測り始めて2、3年(あるいはもっとかもしれません)になるのですが、人間の体重(もしかしたら僕だけかもしれません)ってホントに不思議なものだと思います。

体重って基本的に身体の重さなのですから、単純に言えば、食べたものの重さからエネルギーとして消費されたり、排泄された重さを引いた分だけ増えたり、減ったりするわけですよね(きっと)。

「質量保存の法則」という原理ですよね。

後は、エネルギーとして消費されなかったり、排泄されなかったりした分が(基本的には)脂肪に変わるか、筋肉(や骨格)に変わるかだと思うのですが、実は、それだれではないような気がしています。

例えば、前日に結構たくさん食べたし、あまり運動もしていないのに、0.5㎏位体重が減っていたり、逆に、いつもと変わらない食事と、結構な筋トレや十分泳いだりしているのに、逆に0.5㎏位増えたりすることがあります。

さらに、毎日0.3㎏位ずつふえ続けて、4、5日経つと急に元に戻ったりすることがあります。もちろん、ドカ食いしたり、絶食したりした訳ではないのです。

昨日も、久しぶりにお寿司屋さん(回転しないお寿司屋さんです(^^;))でたくさん食べて飲んだのですが、1㎏近く体重が減っていました。居酒屋と違ってお寿司屋さんのメニューはヘルシーだからなのかもしれません。

あっ、それと、帰りは40分位歩いて帰ったためかもしれません。

 

居酒屋に飲みに行って、揚げ物など結構たくさん食べたり、〆のラーメンとか食べると、これは間違いなく体重が増えます(でも、これが美味しいのです)。例外はほとんどありません(^^;)

この2、3年で、体重コントロールで、気をつけないといけないのは、運動したり、筋肉をつけながら体重をコントロールしないと、体力が落ちたり、病気になりやすく(免疫力が落ちる)なるということを実感しました。

別にジム通いをするということではなくて、例えば、いつもより多めに歩くとか、意識的に階段を上るとか、車の掃除をマメにするとか(笑)……。

僕が1番良いと思ったことは、やっぱり歩くことかなー。1日4、5千歩位連続して歩くと体重も減るし、体調も良いようです(あくまで個人的な感想です)

朝歩くようになってから、さらに1ヶ月で2㎏位減ったと思います。

そして、1番確かなことは、体重って増やすのは簡単なのですが、減らすのってすごく大変だということです。健康に気をつけてダイエットしましょう(^^)

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2013年6月27日 (木)

ちょっと嬉しかったこと

昨日のことです。

朝一番で、近くの、市役所の支所に住民票をもらいに行きました。

書類を貰って、支所のすぐ近くのスーパーで歯磨きガムを買おうと思い(歯磨きを忘れた訳ではないんですよ。あくまでも非常時の備えです)店に入ると、すごい人でした。

まだ朝の9時そこそこですよ。

(※イメージです)

僕は歯磨きガムを二つ取ってレジに向かいました。

どのレジもすごい行列でした。

「スーパーって朝早くからこんなに並ぶものなの!!」

それも、みんな、かごにたくさんの商品を入れています。

ガムくらいでスーパーに来たことをとても後悔したのですが、もう入っちゃったし、イイカ!!と思ってレジに並びました。

僕の前に並んでいた40代位の女性の順番が近づいて来ました。

そしたら、その女性が急に、

「良かったら、お先にどうぞ」

と言ってくれたのです。「いいんですか?」と遠慮気味に言ったのですが、

「良いんですよ。どうぞ」

と、とても気持ちの良い笑顔で応えてくれました。

「それでは……」

と、遠慮なく前に行かせて貰いました。

「今日は、特別なバーゲンか何かなんですか?」

と聞くと

「チラシが入っていたからかな?それにしてもすごい人ですよね。ちょっとした買い物だとめげますよね」

と、僕のガムを見ながら教えてくれました。

ガム位で並んだことは後悔しましたが、女性の親切に出会えて少し幸せでした。

良い人って居ますよね。

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2013年6月26日 (水)

小説「アンタレス」~その12~

長い夏休みの間に、二つの大きな出来事があった。

一つは、田中君が交通事故で大怪我をしたこと。お母さんの又聞きの話によると、田中君は、夜、自転車で塾から帰るときに、若い女性の運転するスバルのアロウにはねられた。

一緒に自転車で帰っていた中川君と高橋君もはねられた。三人で自転車でふざけていたらしい。田中君は、右足の複雑骨折と、頭を強く打ったためしばらく意識が無かったらしい。いっしょの二人も大怪我をした。

はねた女性は「一人の自転車のバックライトが金色に輝いて、それに引き込まれるように車が動いて……気がついたらはねていたわ」と、虚ろな目で警官に話したらしい。新聞にそこまで書いてあったのか、お母さんの想像かは分からないけど。

大きな満月がぽっかりと夜空に浮かんでいる晩だった。

Full Moon

その話をお母さんから聞いたとき、僕は気の毒だとは思ったけど少しも悲しくはなかった。さらにお母さんは付け足すように言った。

「横山君も大変だったみたいよ。ご家族で海水浴に行った時溺れたらしいわよ。急に足がひきつって動けなくなったそうよ。幸い監視員がすぐに見つけてくれて大事には至らなかったようね。良かったわ。あなたも気をつけてよ」

ふぅーんと、僕は聞き流した。溺れたのが森田さんでなくて良かったと思った。

ともかく、僕の周りの重力は半分になったような気がする。そんなことを思いながら茶箪笥のガラスに映った顔を見ると、その顔がニヤっと笑った。

もう一つは……

(つづく)

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2013年6月22日 (土)

えー!!こんなにいろいろ付いてるの!?~最近の軽自動車はすごい~

姪が車を買ったので見せに来ました。

スバルの「ステラ」という軽自動車です。

stera

驚いたのは、軽で唯一というセーフティーアシストという機能です。ぶつかりそうになると自動的にブレーキがかかって止まってくれるという機能です。

すごいなー!!

他に、アイドリングストップなども付いています。そして、生意気にも(すみません!!)バックモニターまで付いています。

姪は「すごいやろー!!」って、鼻を膨らませていました。

早速、試乗させて貰いました。

エンジンはDOHCだそうで、この前借りたレンタカーよりも随分パワーがありました。

アイドリングストップは初めて体験しましたが、まったくストレス無く極々自然でした。

僕のMINIよりも安全性とエコでは格段上です。最近の軽自動車は本当にすごいですよ。

とにかく、驚きの連続でした。

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2013年6月19日 (水)

小説「アンタレス」~その11~

水を飲んで、肺の中の空気が水と入れ替わる。体の中の酸素が全て水と入れ替わり、やがて僕は呼吸を失う。

「立川君!」

かろうじて残っていたのかもしれない意識のかけらがその声を捉えた。同時に押さえられていた力から開放された。

思い切り水中から顔を出し、激しくせき込んだ。体の細胞に酸素が行き渡り、やっと顔を上げると森田さんが居た。

慌ただしくプールから這い上がる。急いで走る二人の生徒と、その先のベンチに座っている田中君が見えた。田中君は口だけでにっと笑った。

「立川君、だいじようぶ?」

心配そうに僕を見る森田さんに

「うん、大丈夫だよ。誰かがふざけて僕を沈めようとしたんだね」

僕は極力冷静に言おうとしたけど、唇が震えてきちんと言えなかった。

「きっとあいつらよ。田中の子分、中川と高橋よ」

慌てたように、更衣室に向かう二人の男子生徒を指さした。僕は大きく深呼吸をして、わき上がってくる熱い固まりを押さえつけていた。唇がぶるっと震えた。

「立川君が一人でプールに来るなんて珍しいわね」

今来たばかりなのか水着はまだ濡れていなかった。

「横山君に誘われたんだ」

しかし、横山君の姿はどこにもなかった。

「ふぅーん。横山君ね」

辺りを見渡して

「田中に命令されたのかもね。横山君、気が弱いから」

「ん?」

「横山君は田中から立川君をここに誘うように命令されたのよ。そして、あいつらがあなたが来るのを待っていた」

そう言って、二人が見えなくなった更衣室の方を指さした。

「田中に聞いてくる」

森田さんは唇をきゅっと結んで田中君の方に鋭い視線を向けた。その視線の向こうの田中君は強い視線を十分意識しながら、何事も無いような顔でプールを見ていた。雲の間から照りつける強い日差しが僕の体を包み、僕の頭の中でカチリとスイッチが入った。僕は森田さんの腕を掴んで

「もう良いよ。何も証拠が無い。どうせ田中君は認める訳がない」

「だって……」

こわい顔で、僕の目をじっと見た。それから、少し考えるように間をおいた後

「そうね。認めるはず無いよね。それより、せっかくだから少し泳ごうか」

森田さんの表情が少し緩んだ。それから僕らはプールでしばらく泳いだ。僕は泳ぎながら何度も同じことを念じていた。

MP900406884[1]

(つづく)

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2013年6月16日 (日)

小説「アンタレス」~その10~

横山君は、ほんの微かだが意外そうな顔をした。

その日は特に蒸し暑かった。白い半袖のワイシャツがべっとりと体に張り付き、首のまわりに汗の粒がいつまでもこびりつく。

とにかく早く脱ぎたいと思っていた。でも、誘われなければ自分から進んでプールに行くことはなかったし、水着を持ち帰るのを忘れていなかったら行かなかった。

たまたま、いろんな要素が重なったのだ。横山君は

「君に断られると思っていたよ」

と、断られることを期待していたかのような口ぶりで言った。

「今日は蒸し暑いしね。たまにプールで泳ぐのもいいかもしれないよ」

僕だってそれほど付き合いが悪いわけでは無い。

プールは結構賑わっていた。蒸し暑いのと、期末試験が終わった開放感もあるのかもしれない。腫れぼったい雲の間から鋭い太陽がプールサイドを照りつけていた。

梅雨もそろそろ開けるのかもしれない。水泳部の生徒が、規則正しい笛の音に合わせて、次々と飛び込んでいく。前の生徒との距離を一定に保ちながらきれいに水を切って進む。

小さな水しぶきにふっと、虹が出来る。この三コースの規則正しい動きと正反対に、開放コースは、無秩序だった。

 

僕もその無秩序の中に居る。少し泳ごうとすると、突然人が当たってきたりする。でも、水の中はやっぱり気持ちがいい。大概のスポーツは得意じゃないけど、水泳は好きだ。一人で黙々と泳ぐのが好きだ。

ざぶんと潜ると、プールサイドの賑やかな話し声も、水泳部のホイッスルの音も、誰かのたてる水音も、僕自身が立てる水をかく音も、すべてが一つになって、ホワイトノイズのように単純な音に変わり、やがて波形が一直線になり音を失う。でも、僕の鼓膜は水中の無音の音を感じる。キラキラ輝く無数の泡の中にその音は確実に存在する。

それはまるで、カントルーブのバイレロのような、別世界の美しい曲のようでもあった。潜りながら水面を見上げると、そこは、大気と光と水とが創り出すジオメトリックな平面だった。

Soothing ripples

僕はこの世界に居ることに感動する。水中は果てしなく存在する。

僕の意識は、森田さんと冬の星空を見ていた時のように僕の体から離れ、粒子のように、輝く水中をさまよう。水中で見る太陽の光は、いくつものアミーバ状になり、多彩な色を持ち、水の動きに合わせてゆらゆらと漂う。それは、幹細胞がいろいろな臓器に変化していくようにミステリアスだった。

MP900401202[1]

たくさんの光の細胞が無限に広がる水中はあの日の銀河のようでもあった。僕は銀河を彷徨う。いろいろな星座を横目で見ながら漂う。そして、オリオンの側を通り抜ける。その時、まったく突然に、オリオンの右手が僕を掴み、力いっぱい投げ捨てた。僕はそのまま果てしなく落ちていく。

 

誰かが僕の足を引っ張り、もう一人が僕の頭を押さえつける。あまりにも唐突な出来事で、息が出来なくなる。ふりほどこうともがいても思うようにいかない。水を飲んで、肺の中の空気が水と入れ替わる。体の中の酸素が全て水と入れ替わり、やがて僕は呼吸を失う。(つづく)

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2013年6月15日 (土)

ジムでの出来事

昼過ぎ、ジムで筋トレをして、最後のストレッチをしていた時のことです。

トレーニングを終えたおじさんと、若いトレーナーが話をしていました。

「○○さんはお家が近いんですか?」

と、トレーナー

「うん。ここの裏の坂を上って交差点を右に曲がった住宅地や」

その話を聞いていた、おばあさんが突然

「ああ、うちは、そこを左に行った所や」と言います。

「ああ、あんたんとこも、うちの近くなんやな」

と、おじさん。

「うん。歯医者さんがあんねん。うちが行ってる歯医者さんや。きれいなとこやで」

と、おばあさん。

僕を含めて、そばで聞いていた、3、4人の人は「ん?」という表情。

「なんや、あんたの家とちがうんかいな?歯医者さんかいな! 話の流れからいうと、あんたの家かと思ったわ。ややこしいなー」

と、おじさん。

そこで、思わずみんな爆笑。

「ほれ、みんな笑ってるやろ。あんた、吉本行ったら受けるかもしれんで。なあ、みんな」

思わず、僕らは頷きました。

おばあさんは、真面目な顔で

「そうやろか?おかしいこと言うてへんけどなー」

と、言ってました。おじさんは

「筋トレしてやれやれと思っていたら、どっと疲れが出たわ!」

と、言い残して帰って行きました。

ジムでの何とも言えない会話でした。やれやれ。

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2013年6月12日 (水)

恒例の半夏生~祇園、両足院~

毎年、この時期になるとこのトピックを書いています(^^;)

京都祇園にある建仁寺の塔頭の一つで両足院というお寺があります。

6月中旬から7月初め頃までお庭の特別拝観が毎年あります。半夏生(はんげしょう、半化粧とも書く)の庭です。

半夏生はドクダミ科で、カタシログサとも呼ばれるそうです。上の3枚の葉っぱだけが、この時期白くなります。それで、半化粧とも呼ばれるのだそうです。珍しいですよね。

hagesyou3hangesyou1hangesyou2

今年は梅雨でも雨が少ないため、あまり白くなっていませんでした。見頃は6月末から7月初めのようです。もし、京都に来る機会があれば、是非ご覧下さい。今の時期の京都はまだまだ涼しくて大丈夫ですよ。

7月に入ると暑くなると思いますが、今度は天得院というお寺の桔梗がとても見事に咲きます。

この日は曇っていて、この庭が見える座敷に座っていると、涼しい風がすーっと通り過ぎて行き、何だかうっとりと静かな時間が過ごせました。

と思っていたら、急におばさん五、六人の団体がやって来て、座るやいなや、しゃべり出しました。

「ああ、雰囲気が台無しだー!」

と思っていたら、お寺の係のおじさんがすかさずやって来て

「ここは、静かにお庭を拝観する所です。どうぞ、お静かに」

と、穏やかだけど、きっぱりと注意しました。おばさん達は、恥ずかしそうにお互い、顔を見合わせて、そそくさと引き上げて行きました。

やれやれ。

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2013年6月11日 (火)

小説「アンタレス」~その9~

あれ以来、僕たちの日常に大きな変化はなかった。七月に入って、教室の中が今まで以上に汗ばみ、一時間もしないうちにTシャツがべったりと肌にへばりついてくる。

そんな頃に、期末テストが始まった。休み時間はテストの話題が多くなる。

「立川君、数学と理科どうだった?」

お昼休みに、森田さんが僕の机にやってきて声をかけた。卵焼きやらウインナーの臭いが机の上あたりにまだうっすらと漂っていた。

「うーん。たぶん全部出来たと思う」

こんな時は、<ぜんぜんダメだった>ってケンソンすれば良かったのかもしれないけど、僕にはそんなことは出来ない。

「すごーい! さすがね」

何だか自分のことのように、うれしそうに言った。

僕には、どうしてそんなにうれしいのかよくわからなかったけど、彼女が喜んでいるのがうれしかった。

少し緩んだ顔を何気なく横に向けると少し離れた窓際に居た田中君と目が合った。梅雨の合間の太陽が田中君の目に反射してキラっと光った。

僕は狩人オリオンに見据えられた小動物のように体が強ばって、緩んだ顔のまま少しの間動けなかった。

「あたしなんてどっちも全然だーめ。世の中から数学と理科がなくなったらいいのになー。なーんて。立川君、明日もがんばってね。明日でテストも終わりだから私もこの頭でがんばらなくっちゃね」

そう言って自分の頭をコツンと一つ叩いて席に戻った。僕は、ぼんやりとその後ろ姿を見ていた。

週末の金曜日にすべてのテストが終わった。最後の社会のテストが終わるチャイムが鳴ると、教室のみんなが吐き出した小さなため息で空気が緩んだ。静かだった教室のあちこちがざわざわと動き出した。

「あー、終わった。終わった」

誰かが叫んだ。みんなそっちを見て笑っていた。

僕が帰り支度をしていると、横山君がやってきた。

「立川君、きょうは帰り急いでる? 急いでなかったらプールでちょっと泳いでいかないか」

横山君とは時々帰りがいっしょになる。このクラスで数少ない話し相手の一人だ。

うちの学校では、期末テストが終わった日から終業式の前の日までプールが半分だけ開放される。

半分は水泳クラブが使い、あとの半分が一般の生徒に開放されるのだ。近くに市民プールなどもないので、学校が配慮しているのだと思う。

「いいよ。特に急いで帰る用事もないから」

横山君は、ほんの微かだが意外そうな顔をした。(つづく)

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2013年6月10日 (月)

小説「アンタレス」~その8~

紺色のブレザーの肩がピンと張って、背筋がスーと伸びていた。何だかとても頼もしくも見えた。

「勉強だったら立川君の方がよく出来るよ。そして、それを鼻にかけたりしないし、とても自然よ。塾にも行ってないのに学年でトップクラスだものね。田中はそれが腹立たしいんだと思う。何て尻の穴が小さい奴」

何の躊躇いもなくそう言った。キュッと引き締まった口許から、例え比喩にしても「尻の穴」なんて言葉が出てくることに僕は少なからず驚いた。

「いつも助けてもらってありがとう。ホントは逆なのにね」

「ううん。私こそ今日は助けてもらったわ。立川君かっこよかったよ」

「そんなことないよ。……あれは、たぶん僕の中の赤いアンタレスの力だと思う」

僕は呟くように言った。

「ん? 何?」

森田さんが僕の顔をのぞき込むようにして訊ねた。

「ん? だからさ、ありがとうってこと」

「私だって立川君に助けてもらっているもの。転校して来た時だって、学校のことをいろいろと教えてくれたし、教科書が変わって、戸惑っていたら、ノートを貸してくれた。

そのノートは先生が書いた黒板を写しただけじゃ無くて、小さい字でいっぱい解説が書いてあったり、感想が書いてあったりしたよね。あれって良いなーって思った。そして、すごく分かりやすかった。

勉強が出来るってこういうことなんだなぁって思った。だからお互い様よ。それに……それだけじゃ無いんだ……」

森田さんはそれだけを言うと、じゃーね、と言って、藤棚にいっぱい花を咲かせた家の角を曲がった。

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僕は、その後ろ姿をぼんやりと眺めていた。とっくに散ったはずのハクモクレンの香りが、どこかの庭先から風に乗って漂っていた。(つづく)

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2013年6月 9日 (日)

男のシンプル料理……夏のお昼はざる蕎麦

ということで、休みのお昼は麺類が多いです。

今日は、ざる蕎麦。

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簡単に作れて美味しいですよね。なにしろ茹でるだけですから。これに天ぷらでもあれば良いのですが、そうはなかなか……。

最後にそば湯を飲んでご馳走様。もうちょっと綺麗に盛りつければ良かったと後悔しました。

もちろん、その前に缶ビールを一本。

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2013年6月 8日 (土)

小説「アンタレス」~その7~

放課後、森田さんが友だちと話しているのを意識しながら、カバンの中味を点検している振りをして、帰るのを待っていた。

友だちと別れて靴箱の前で靴を履き替えているのを確認して靴箱に近づいた。少し屈んで靴を履く森田さんのスカートの下の太ももと白いソックスのふくらはぎに一瞬目が行って、大きく視線をずらした。

「森田さん、今日はありがとう」

他に誰も居ない玄関で、僕は勤めて大きな声を出して言った。彼女は振り向いて

「立川君いっしょに帰ろう。途中まで一緒だったよね」

僕は、いつもより余分に顔に上ってきた血の流れを意識して、小さく頷いた。

校門を出て、近くの小さな公園の横で森田さんが急に言い出した。

「私、許せないのよね。ああいうの」

公園の白いハナミズキが一つ、フッと散って赤いツツジの上にふんわりと落ちた。

「立川君みたいな優しい子をいじめて何が面白いんだろう。それを黙って見てる周りの子も許せない」

ホントに怒っているようだった。公園のハナミズキも、道端のツツジも、五月の澄んだ青い空も、片付けるのを忘れられたどこかの鯉のぼりも、まったく目に入っていないようだった。それから僕の方を見て続ける。

「田中なんて大嫌い。大人みたいに、力が強い人と弱い人を見抜いていて、うまく振る舞おうとする。弱い人は無視するか、いじめる。陰でこそこそって人の悪口を言って笑っている。ホントに嫌な奴」

僕も同感だと思うけど、そんな奴は今までいっぱい見てきたし、田中君だけが特別だとは思わない。好きにはなれないけど、今日のことを別にすれば、取り立てて腹も立たないはずだ。

「田中君は勉強もよく出来るし、ゲームだって得意らしいよ。それでみんなも一目置いているんだよ」

僕が小さい声で言うと

「勉強が出来たって、そういうことが分からなきゃ意味ないじゃない。それに、ゲームが得意なことなんて人間として何の価値も無いもの」

少し怒ったような顔をして僕を見てそう言った。紺色のブレザーの肩がピンと張って、背筋がスーと伸びていた。何だかとても頼もしくも見えた。(つづき)

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2013年6月 6日 (木)

道端の八百屋さん

朝に歩くようになってから結構な日数になります。今でも続いています。

僕は、なかなか思い立たないのですが、やり始めると、しつこく続けるという性癖があるので、よほどのことがない限り歩いています。

幸いまだそれほど暑くないので、いろいろとコースを変えながら歩いています。

今歩いているコースは、以前のコースとまったく違って、昔からの古い村の一部が残っている地域です。

菅原道真ゆかりの神社や、ほんの僅かですが、畑もあったりします。そこの畑をやっている方が無人の八百屋さんをやっています。

台の上に採れたての野菜が置いてあって、お金を入れる箱が置いてあるだけです。

yasai1yasai2

こんな所が2箇所ほどあって、結構楽しいです。そして、この野菜が新鮮でとても美味しいのです。今まで当たり外れがなく、どの野菜も美味しかったです。

大概はその日の晩ご飯のおかずになります。

考えてみると、うちの辺りはホントに不思議な地域で、反対の方向に行くと、オシャレなパン屋さんやレストラン、カフェなどがあるし、こんな風な素朴な所もあったりします。

でも、こういう所も近いうちに無くなってしまうんだと思います。とても淋しいことですが……。

とりあえず、暑くなるまで、がんばって歩こうと思っています。

朝歩いているせいか、体重がさらに2キロ減ってしまいました。

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2013年6月 4日 (火)

小説「アンタレス」~その6~

「やめろ!」

生まれてから一度も大きな声を出したことが無い僕は、その声が僕の口から出たものだとは少しの間信じられなかった。でも、田中君の動きが止まった。そして、ゆっくり僕の方を見た。

田中君だけでなく教室のみんなが、その声が僕のものではないことを確認するように僕の方を見た。

たくさんの視線を跳ね返すように、僕は田中君の方に駆けだし、お腹に頭突きを繰り出した。

途中、何人かの子にぶつかったような気がしたが、そんなことは大したことではなかった。僕は夢中で田中君にしがみついて離れなかった。

僕を乗せたまま後ろ向きに倒れた田中君は床に頭を打ち付けた。

ゴンという音が、僕にはとてつもなく大きな音に聞こえた。

「田中、もうやめろよ!」

学級委員の緑川君が大きな声で制止した。ようやく、学級委員の立場に目覚めたんだと思う。

彼は、バスケット部で、背が高く、女の子にもてていた。女の子だけでなく、男子の間でも、なかなか評判が良かった。

その緑川君が制止したので、田中君もそれ以上何もしなかった。というよりも、すでに戦意を喪失していたと言うべきかもしれない。

のろのろと立ち上がり、自分の席に座ると、食べかけの弁当を不味そうに食べ始めた。田中君の様子をずっと目で追っていたみんなは、それを見ると、中断してしまった昼食の続きに戻った。

張りつめていた教室の空気が弁当のおかずの臭いと入れ替わった。

僕は小さな声で森田さんに「ありがとう」って言った。

「こっちこそ、助けてくれてありがとう。うれしかったよ」

擦りむいた左手の肘をちらっと見た後に、僕の顔を見て少し笑った。僕はその笑顔を見て、心臓が大きくドキンと動いたのを意識した。

緑川君は森田さんに何か言いかけようとしたようだったけど、それを不自然な笑顔に替えて自分の席に戻った。彼は立派に役割を果たしたんだ。(つづく)

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2013年6月 3日 (月)

WiMAX顛末記

5月末で2ヶ月のお試し無料期間が終了しました。

それにしても、2ヶ月も無料とは太っ腹です。

で、どうしたかというと、解約して、僕のプロバイダー@niftyのWiMAXサービスに加入することにしました。

やっぱり外でのWiMAX環境に慣れると手放せなくなります。

@niftyの場合は月々もまあまあ安いです。今、WiMAX無線ルーターコースに加入すると、無線ルーター(NEC製)とタブレット端末(レノボ製7インチ)が1円で購入出来ます。

もちろん買いました。

lenobo

この無線ルーターで、他のアンドロイド端末もネットにつなぐことが出来ます。

それで、早速sonyのwalkmanもネットに繋いでみました。快調に繋がりました。これでもう、怖い物無しだ!?

未だにスマホじゃなくて、普通のケータイを使っているので、レノボタブレットもうれしいデバイスです。少し重いけど(^^;)

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