ぼくがラーメンをたべてるとき
今回は食べ物の話ではありませんよ。
衝撃を受けました。
いつものKちゃんが、うちの団地に来る移動図書館から本を借りてきた。
その内の一冊が、長谷川義史さんの「ぼくがラーメンをたべてるとき」だった。
Kちゃんが「おじちゃん読んで」というので読んであげた。
実は、Kちゃんも僕も、長谷川義史さんの絵本が大好きなのです。
絵も面白いし、優しい、懐かしい感じがする。
お話しはとてもシンプルだ。
男の子が家でラーメンを食べているところから始まる。
「ぼくがラーメンをたべてるとき、となりでミケがあくびした」
「となりでミケがあくびしたとき……」
(注、絵本の一部を撮影させてもらいました。以下も……)
(次ページ)
「となりのみっちゃんがチャンネルをかえた」
「となりのみっちゃんがチャンネルをかえたとき……」
(次ページへ)
こうして場所がどんどん変わっていき、やがて隣の国になり、またまた隣の国へ……。
そして、終わりのほうで
「そのまたやまのむこうのくにで」
「おとこのこがたおれていた」
(次ページ)
「かぜがふいている」
「そのとき……」
(次ページ)
「かぜがふいていた……」
で、元の男の子がラーメンを食べている場面に戻る。
最後は、ミケがソファーに座りまどの外を見ている。その景色は男の子が倒れていた国の景色によく似ていた。
1ページに2行ほどのテキストだけで、何も説明していないが、とてもよく伝わってくる。この絵本にはそういう力があった。
いつもは長谷川さんの絵本をにこにこして読んでいるKちゃんだが、この本を読み終わった時悲しそうだった。
ちゃんと伝わってくるのだと思う。
ネットで調べたら、この絵本は多くの賞を貰っているみたいだ。そして、長谷川義史さんの写真を見て、まったく迂闊だった自分に驚いた。
絵も、作者の名前も、何だか見たことがあると思っていたら、時々見る「毎日テレビ」の「ちちんぷいぷい」という番組に時々出てくる画家だった。
彼は、番組で、大阪や、神戸などのあちこちをぶらっと歩きながら絵を描いていて、その絵が優しくてとても良い絵で、僕はいつも楽しく見ていたのだ。
まったく迂闊であった。
絵本を言葉でうまく説明できなくてもどかしいです。
みなさんも機会があれば是非のこの絵本を手にとってご覧頂けたら嬉しいです。
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