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2017年7月 8日 (土)

半夏生と桔梗

九州北部の大雨による災害、心からお見舞い申し上げます。

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京都、建仁寺塔頭、両足院の「特別拝観」が7月6日までだったので、慌てて行って来た。

「半夏生(半化粧)の庭園」で有名なお寺だ。

今年もたくさんの半夏生が咲いていた。この時期だけ葉の一部が白くなり、時期が過ぎると元の緑に戻るという不思議な植物。

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鶴をイメージした池の周りに群生する半夏生は美しい。何年か前に初めて見た時、庭が見えたとたん、一瞬息をのんで見とれたことを思い出す。

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座敷に座って、半夏生の庭を眺めていると心が落ち着く。次の予定があるのでいつまでも落ち着いて居るわけにはいかないので、立ち上がり両足院を後にする。

(注、「半夏生」:雑節の1つ。夏至(げし)から十一日目。太陽暦では七月二日ごろ)

因みに、この建仁寺はあの「風神雷神図屏風」で有名なお寺だ。

その後、四条から南に下がって東福寺へ。東福寺塔頭の天得院。ここは、このブログでも何度か紹介した「桔梗の庭」がある。ここも、7月10日で特別拝観が終わりだそうだ。

桔梗は、決して派手な花ではないが、庭一面に咲いていると見事だ。可憐な花たちが風に揺られて「ひそひそ」と話をしている。その声に耳をすます。そんなひと時が好きだ。

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以前は、拝観の時に桔梗の絵が描かれた小さな団扇を配っていたのだが、今年はなかった。

少し暑かったので、縁側に座り、団扇であおぎながら庭を見たかったのだが、残念だった。

天得院を出て、帰ろうと思ったら「雪舟の庭」という小さな看板が目に入る。

『あの雪舟が作った庭?』どんな庭だろう? 興味津々、寄ってみることにした。(つづく)

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コメント

モーツアルトさん。

半夏生がこんなにいっぱい
先日から,そのお庭のこと伺っていましたが,
こんなに群生しているとは…驚きです。
そして桔梗のお庭も素敵です。
さすが京都ですね。風情があります。

>可憐な花たちが風に揺られて「ひそひそ」と話をしている。
そうなんですね。
わたしもそこに行って,耳を傾けていたいです。
昔,桔梗の風船みたいな蕾が開くときに
「ぽんっ」と音がすると言っていた人がいました。
今でも聞いてみたいなと思っています。

投稿: a-kaki | 2017年7月 9日 (日) 00時18分

京都、暑そうですねぇ
でもこんなたくさんの半夏生を眺めると
なんか涼しい感じがします。

派手な花ではない花のほうが、
魅力があると思うなぁ

投稿: たろ | 2017年7月 9日 (日) 06時16分

a-kakiさん
おはようございます。

>昔,桔梗の風船みたいな蕾が開くときに
「ぽんっ」と音がすると言っていた人がいました。今でも聞いてみたいなと思っています。

そうなんですか!! でも、音がしそうですね。僕も聞いてみたいです。うちの桔梗は今年はあまりにも小さくて、なかなか大きくなりません。蕾も数ミリしかないような気がします。

今日は五六市に行って来ます。ひと月が速いです。

投稿: モーツアルト | 2017年7月 9日 (日) 07時46分

たろさん
おはようございます。
京都は暑いです。でも、この時期になると観光客がずっと減って良いです。
街中は、より暑く感じるのですが、お寺に入ると木立が多いせいか、とても涼しく感じます。
建仁寺は祇園にあるのですが、ここだけ別世界に入ったような静けさがあります。

投稿: モーツアルト | 2017年7月 9日 (日) 07時52分

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