大原の里






庭園の苔の真ん中に小さなお地蔵さんが一体、小さな手を合わせ合掌していた。僕も思わず合掌してしまう。


「半夏生」とは、七十二侯から取られた名称で7月2日~七夕(七日)までの期間を言うそうだが、今日取り上げたのはいつもの植物の方だ。
京都祇園、建仁寺の塔頭、両足院の庭園に咲く「半夏生」(ドクダミ科))なのだ。
去年は外国人観光客で埋め尽くされていた建仁寺はほとんど人が居なかった。学生時代に平日に来た時はこんな感じだったと思う。
初夏の建仁寺は静かだった。池に咲く蓮は伸び伸びと葉を茂らせ、赤い蓮の花が初夏の風にゆらりゆらり揺れていた。
両足院は拝観料が少し値上げしていた。その代わり、庭を歩くことが出来るのだそうだ。昔は普通に庭が歩けた。今年は観光客が少ないせいだと思う。半夏生は白と緑のコントラストが美しく、群生している様は見事だった。庭巡りをした後、座敷に上がり、縁側に座って庭を眺める。時折、庭から涼しい風が入ってくる。何て穏やかで、贅沢なひとときなのだと思った。
帰り道、祇園花見小路を通ったのだけど、いつもの溢れかえる程の観光客もその姿は無く、地元の人が数人、のんびりと歩いているだけだった。
先週のことである。
本格的な夏が来る前にと思って植物園にお絵かきに行った。
暑いことは暑いけど、真夏に比べると、まだ十分にましだと思う。
植物園は描きたいところは一杯あるのだけど、描けるところが段々少なくなってきた。
花はまだしも、樹木は難しい。建物は何もないし、樹木以外に描ける物はない。
今回は仕方なく、以前にも描いた「ユリの木広場」のユリの木とメタセコイヤを描いた。
長時間坐って描くので、日向は暑いし、日陰に入ると蚊が寄ってくる。蚊よけスプレーとか持って来てなかったので、蚊に刺されながらのお絵かきだった。
元々人が少ない場所ではあるけど、コロナの影響なのか、さらに人が居なかった。のびのびと絵を描くことができた。
でも、このシーズンではこれが最後かなと思う。
6月に入って一番待っていた三つの施設が再開された。
一つはスポーツジム、二つ目は植物園、そして三つ目は図書館。
とりあえずこの三つが再開されると僕の日常は随分変わる。
3ヶ月筋トレなしは結構きつい。家には3キロのダメベルしかないので、筋トレにもならない。
ジムでマシンをしたら、筋肉は記憶しているけど、かなりきつい。いつものコースをしてみたが、大変だった。
もうしばらくはきついのだと思う。
植物園再園の日に行って来た。久しぶりにお絵かきをしてきた。ほとんど人が居ず、絵を描くスポットの一つで、普段は何人かの人が絵を描いている沼杉に誰も居なかった。心置きなく下手な絵が描ける。
もうすぐ暑くなって行きにくくなるので、まだ比較的ましな今月位は暇を見て行こうと思っている。3ヶ月も待ったのだから。
図書館からも本を借りてきた。これで、暫くの間読む本が無いと嘆くこともなさそうだ。
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