雨の芍薬
一日中雨だった。
うちの庭の芍薬が雨に濡れて美しかった。下手な絵に描いて残しておこうと思い、雨の中、庇あるベランダで絵を描いた。
雨に濡れ、緑に包まれた芍薬だったけど、無数の緑の葉を描くのは大変なので晴れた日の芍薬にした。
写真と違って、絵はどんな天候でも可能だ。誰が何と言おうと、作者の描きたいように描けば良いのだ。
一日中雨だった。
うちの庭の芍薬が雨に濡れて美しかった。下手な絵に描いて残しておこうと思い、雨の中、庇あるベランダで絵を描いた。
雨に濡れ、緑に包まれた芍薬だったけど、無数の緑の葉を描くのは大変なので晴れた日の芍薬にした。
写真と違って、絵はどんな天候でも可能だ。誰が何と言おうと、作者の描きたいように描けば良いのだ。
昨日NHKのBS1で「街角ピアノ」という番組をやっていた。青森の弘前駅の中のピアノだった。
とにかく出てくる人が例外なく、みんな上手い。
その中でも印象的だった人が二人居た。
一人は65歳の工事現場でトラックの運転手をしている人。
仕事帰りのような服装でピアノの前に坐った。何を弾くんだろうと思ったらジャズだった。タイトルは忘れてしまったがかなり本格的なモダンジャズだった。三十代の頃にジャズバンドを組んでいて、クラブなどで演奏していたらしい。
「人生に色々失敗してしまったけど、ピアノを弾くことは続けてきた。それだけが生きがいだった」という趣旨のことを言っていた。良い演奏だった。
もう一人は、七十代位の男性で「これ弾いて良いの?」と了解を得て、「五番街のマリー」を弾き始めた。ジャズっぽいアレンジでとてもカッコ良く弾いていた。聞き惚れる位良い演奏だった。彼は作曲家で、弘前に旅行に来ていたらしい。プロである。
小学生から高齢者まで弾き手は様々だったが、みんな上手かった。
私も2回ほど白石蔵王駅の駅ピアノを弾いた。私の他に弾いている人は居なかったので平気だったけど、もしも、弘前駅のようにレベルの高い弾き手ばっかりだったら絶対に弾かなかったと思う。今考えると、かなりラッキーだったと思う。
素人ではあるけれど、ピアノに纏わる様々な人生を垣間見たような気がする。
部屋を整理していたらカセットテープが十数本出て来た。音源がカセットテープしかないので処分せずに残していたものだ。
しかしカセットプレイヤーがない。リフォームのために自分の部屋を移動した時に処分してしまった。
量販店に行ってみたらおあつらえ向きにリーズナブルな製品が見つかった。CDも付いてない純粋なラジカセだが小っちゃくて可愛い。
今や絶滅危惧種的製品だと思う。
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