半夏生
「半夏生」とは、七十二侯から取られた名称で7月2日~七夕(七日)までの期間を言うそうだが、今日取り上げたのはいつもの植物の方だ。
京都祇園、建仁寺の塔頭、両足院の庭園に咲く「半夏生」(ドクダミ科))なのだ。
去年は外国人観光客で埋め尽くされていた建仁寺はほとんど人が居なかった。学生時代に平日に来た時はこんな感じだったと思う。
初夏の建仁寺は静かだった。池に咲く蓮は伸び伸びと葉を茂らせ、赤い蓮の花が初夏の風にゆらりゆらり揺れていた。
両足院は拝観料が少し値上げしていた。その代わり、庭を歩くことが出来るのだそうだ。昔は普通に庭が歩けた。今年は観光客が少ないせいだと思う。半夏生は白と緑のコントラストが美しく、群生している様は見事だった。庭巡りをした後、座敷に上がり、縁側に座って庭を眺める。時折、庭から涼しい風が入ってくる。何て穏やかで、贅沢なひとときなのだと思った。
帰り道、祇園花見小路を通ったのだけど、いつもの溢れかえる程の観光客もその姿は無く、地元の人が数人、のんびりと歩いているだけだった。
最近のコメント